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日本の絹のお話

2012年5月26日 14:16

こんにちは。7代目コウイチです。 今日は、暑い暑い暑い。蒸し暑い。もう夏か。って思うくらい。 きものは既に単衣を着たいくらいです。 さて、今日は日本の絹のお話。 $かさいやさんのブログ このシール、見たことある方もいらっしゃると思います。 でも、この表記実はとても紛らわしいのです。 「日本の絹」の下に小さく「この絹の裏地は日本で織った ものです」と書いてあります。 実は、織ったのが日本であるだけで、絹糸は、外国産なの です。 紛らわしいですね。 日本の絹糸で織った、すべて日本産の生地には、以下の ような表示があります。 かさいやさんのブログ 「純国産」と金文字で書いてあります。 しかも、どこの養蚕農家で育てられた蚕がどこで糸に 加工され、どこで織られ・・・ と、詳しく表示されています。これなら、安心です。 いわゆるトレーサビリティですね。 2008年から3年間は、養蚕業に助成金が出されていま したが、昨年から切れてしまいました。 その結果、現在はまだ助成金適用の価格で販売しており ますが、しばらくすると純国産生糸の価格は、約3倍 値上がります。 我が国は、養蚕業は明治から昭和初期にかけて中心的な 産業でありました。 国力増強は、生糸産業によってなされたといっても過言 ではありません。 ピーク時には、全国農家の約40%に当たる221万戸が 養蚕業に従事し、桑園面積は全畑地の約4分の1の 71万haを占め、製糸工場数は12,640工場、その 従業員数は約53万人にも達したそうです。 しかし、近年の和服離れや代替え糸の普及、低価格な 中国などの海外生糸が出廻ってきたため、急激に衰退 したのでした。 国内に出回っている絹製品の純国産の占める割合は、 なんと1%。呉服業界でさえ、正絹のきものの純国産 生糸シェアは、たった5%だそうです。 なんとも悲しいですね。 当店では、純国産(群馬生糸)のきものや胴裏をお取扱 いしています。 $かさいやさんのブログ 左が純国産です。 純国産絹の胴裏 14,700円(税込)です。 楽天市場でもお取扱い中です。群馬羽二重 胴裏地[規格15号] 絹100% 最後にひと言。純国産以外は粗悪、というわけでは ありません。見比べても、触っても、ほとんど大差 ない品物ばかりです。 ぜひ、「日本の絹」と表記されている正絹は信用して お買い求めくださいませ。 $かさいやさんのブログ 右が純国産、左が生糸が輸入で製織が日本。 ぜひ、触ってお確かめ下さい。 商品についてのお問い合わせもお待ち致しております。 皆さんからのご意見、ご要望などお気軽にご連絡ください。 Tel:047-367-2026 Mail:support@kasaiya.co.jp 株式会社葛西屋呉服店 〒271-0091 千葉県松戸市本町8-4
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