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京都の匠の技

京都出張「爪綴れ帯『西陣 石川つづれ』さんへ

2020年2月 4日 16:50

職人の技をご覧ください

今回の京都出張では、帯の産地へ赴きました。

爪綴れ帯のメーカー、西陣 石川つづれさんです。

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爪綴れ帯は、柄の細かい糸の綴れを、ヒトの手の指の爪を使い、織っていく技法です。

職人さんの爪を見せていただきました。

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ギザギザにヤスリで削っているのがお分かりになると思います。

この爪を使い、糸を寄せていきます。

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この写真では、柄が分かりにくいと思います。
こちらは裏側で、柄は、鏡を見ながら、確認して織っていきます。

裏側の柄の様子はこちらです。

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柄が立体的に出ていて、素晴らしいですね。

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足で縦糸を上下させながら、横糸を織り込んでいます。

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この地道な作業を行い、日本の伝統工芸、爪綴れ帯が完成します。(下記の写真は、織っている帯と柄が異なります)

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いま、西陣をはじめ、日本の伝統工芸を守る職人さんが高齢化し、後継も少なく、このままでは、技術の伝承がなされない、と危機感を抱いております。

しかし、今回訪問した石川つづれさんでは、20代の女性が機織りをしており、少し安心いたしました。

これからも、呉服の伝統工芸を絶やさぬよう、川下の小売の立場ではありますが、応援して参りたい、と心に誓った所存です。

葛西屋 店主

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