かさいやブログ

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葛西屋七代目当主が定期的にお送りする徒然日記

2025.07.04

186年の老舗が見たスペシャライズド松戸

スペシャライズド松戸店、4年の歴史に幕

葛西屋の裏手にひっそりと佇む、アメリカ発のハイエンドサイクルブランド「スペシャライズド松戸店」が、2025年6月30日をもって閉店しておりました。

松戸というと、下町のイメージや昔ながらの雰囲気が先行しがちですが、そんな中にこのような世界的ハイブランドの専門店がオープンしていたのは、地域住民にとっても大きな驚きであり誇りでもありました。2021年のオープンからわずか4年での閉店は寂しい限りですが、その存在が示したことは確かです。

「ハイエンドなブランドが成立するまち」
それが今の松戸の実力です。


松戸には“高級”を受け入れる土壌がある

スペシャライズド松戸店が築いた4年間は、単なる販売店ではなく、ライド文化の発信拠点として、地域コミュニティにも多くの影響を与えてきました。広くてスタイリッシュな店舗内装、整備設備の充実、スタッフの知識と接客レベル——そのすべてが「高級店」の名にふさわしいものでした。

私ども高級呉服の葛西屋は、松戸で186年商いを続けてまいりました。老舗としての誇りと責任をもって、常に時代と共に変化し、地域の皆様と歩んできました。

その中で、このスペシャライズド松戸店のような新しい風が吹いたことは、松戸というまちが持つ可能性を改めて感じさせる出来事でした。


そしてこれから

スペシャライズド松戸店の閉店は一つの区切りではありますが、それが意味するのは「松戸では無理だった」ということでは決してありません。むしろ「松戸で挑戦できた」という実績です。

我々葛西屋は、これからも変わらず松戸で皆様と共にあり続けます。歴史と伝統、そして革新。この両方があるまち松戸に、どうぞご期待ください。