かさいやブログ

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葛西屋七代目当主が定期的にお送りする徒然日記

2026.03.20

着物を脱いだ後の1時間で決まる正しい陰干しとお手入れ

お出かけから戻り、「あぁ、楽しかった!」と着物を脱ぐ瞬間。

ホッと一息つきたいところですが、実は脱いだ直後の「1時間」の過ごし方が、大切な着物を美しく長持ちさせる分かれ道になります。

今回は、ご自宅で簡単にできる「脱いだ直後のアフターケア」のポイントをまとめました。


1. まずは「湿気」を逃がすのが鉄則

着物は私たちが思っている以上に、体温や汗の湿気を吸い込んでいます。そのまま畳んでしまうと、カビや変色の原因に。

  • 専用ハンガーにかける
    袖までしっかり伸ばせる着物ハンガーを使い、形を整えます。
  • 場所は「室内」で
    直射日光は厳禁!蛍光灯の光も長時間当たると日焼けの原因になるため、日陰で風通しの良い場所に干しましょう。
  • 時間は2〜4時間
    長くても一晩で十分です。出しっぱなしにせず、湿気が抜けたら早めに畳むのが生地を傷めないコツです。

2. 「3つのポイント」をセルフチェック

干している間に、汚れやすい箇所を明るい場所で確認してみましょう。

① 衿(えり) ファンデーションや皮脂がついていませんか?
② 袖口(そでぐち) 知らず知らずのうちに、擦れて黒ずんでいることがあります。
③ 裾(すそ) 泥跳ねや埃がついていないか、裏側までチェックしてください。

【アドバイス】

もし汚れを見つけても、慌ててこすったり、自己流でベンジン等を使ったりするのはおすすめしません。生地を傷めてしまう前に、専門店へお持ちください。早めのケアなら、最小限のお手入れで綺麗になります。

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3. 帯や小物も忘れずに

着物だけでなく、一緒に頑張ってくれた小物たちも労わってあげましょう。

● 帯
帯も熱を持っています。平らな場所に広げるか、帯掛けにかけて湿気を飛ばしてください。
● 帯揚げ・帯締め
結びシワを手で軽く伸ばしてから干すと、次にお召しになる時に気持ちよく使えます。
● 足袋
汚れは時間が経つほど落ちにくくなります。脱いだらすぐに予洗いをして洗濯機へ入れるのが一番です。

着物は「着た後」の少しの手間で、何十年、あるいは次の世代まで受け継いでいける素晴らしい衣裳です。

「これってクリーニングが必要かしら?」と迷われたときは、いつでも葛西屋へお気軽にご相談くださいませ。

【葛西屋呉服店】

営業時間:10:30 ~ 18:30

定休日:毎週 月・火