はじめに
ご卒業を控えた皆さま、おめでとうございます。
卒業式は、お嬢様にとっては学生生活の集大成。そしてお母様にとっては、これまで見守ってきた日々を振り返る大切な節目です。
今回は、最近の卒業袴のトレンドと、お母様が引き立て役として美しく装うための「訪問着・付け下げ」の選び方をご紹介します。
1. 【お嬢様】最新・卒業袴のトレンド
最近のトレンドは「自分らしさ」と「ニュアンスカラー」です。
• くすみカラー&ワントーン
ベージュ、グレー、アイボリーなどの「ニュアンスカラー」が引き続き大人気。袴と同系色でまとめるワントーンコーデは、洗練された都会的な印象になります。
• レトロモダン×レース
大正ロマンを感じさせる大きな幾何学模様や、レースのインナー・手袋を合わせる和洋折衷スタイルも定番化しています。
• ブーツスタイル
歩きやすさだけでなく、スタイルアップ効果も。少し短めに袴を履くのが今の気分です。
2. 【お母様】付け下げ・訪問着の選び方
お母様の装いは、お嬢様を引き立てつつ、式典にふさわしい「格」を大切にするのがマナーです。
訪問着と付け下げ、どちらがいい?
• 訪問着
華やかで格調高く、記念写真も非常に映えます。主役に近い豪華さが特徴。
• 付け下げ
訪問着より少し控えめで、奥ゆかしい印象。最近は「あまり派手になりすぎたくない」というお母様に選ばれています。
【年代別】お母様の着こなし術:訪問着・付け下げの選び方
お母様の装いは、お嬢様の引き立て役として「上品さ」と「季節感」を大切にするのがポイントです。年齢に合わせた色選びやコーディネートのコツをご紹介します。
■ 30代・40代のお母様
「春らしい華やかさと、透明感のある装い」
お子様がまだお若いこの世代は、お祝いの席にふさわしい明るい色使いがおすすめです。
• 色選び
桜色(淡いピンク)、若竹色(ライトグリーン)、薄卵色(クリームイエロー)など、お顔周りがパッと明るくなる色を選ぶと、写真映えも良くなります。
• コーディネート
重厚すぎるものよりは、少し軽やかさのある現代的な柄行が似合います。帯締めや帯揚げに、着物の柄から一色取った「アクセントカラー」を入れると、若々しくおしゃれな印象に仕上がります。
■ 50代以上のお母様
「上質な素材感と、品格漂う大人の装い」
落ち着きと信頼感を感じさせる、しっとりとした着こなしが理想的です。
• 色選び
藤色(ラベンダー)、グレージュ、落ち着いた青磁色(セイジグリーン)など、少しグレーがかった中間色が肌馴染みよく、気品を演出してくれます。
• コーディネート
色味を抑える分、生地の光沢感や「刺繍」の美しさが際立つお着物が素敵です。帯は格の高い袋帯を合わせ、全体をワントーンでまとめると、大人の余裕を感じさせる洗練されたスタイルになります。
補足
迷った時のポイント
もし「派手すぎないか、地味すぎないか」と迷われたら、帯や小物の色で調整するのが呉服屋流です。
• 少し地味かな?と思ったら、金糸の入った豪華な帯揚げや、少し華やかな色味の重ね衿をプラス。
• 少し派手かな?と思ったら、帯締めを落ち着いた色にするだけで、ぐっと全体が引き締まります。
ご卒業式にはぜひ着物でご参列くださいませ
葛西屋 七代目 中山晃一
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