【振袖美人への近道】
着崩れを防ぐコツと、写真映えする立ち居振る舞いの基本
はじめに
待ちに待った振袖の日。せっかくの美しい晴れ着姿、最後まで綺麗に、そしてスマートに過ごしたいですよね。
今回は、呉服のプロが教える「着崩れしないコツ」と、振袖姿をより魅力的に見せる「立ち居振る舞い」のポイントをご紹介します。
- 着崩れを防ぐための「3つの鉄則」
振袖は普段着とは体の動かし方が違います。ちょっとした意識で、夕方まで美しいシルエットをキープできます。
- 「上」を見上げない、手を上げない(電車の吊革気をつけて!)
- 高いところのものに手を伸ばしたり、大きくバンザイをしたりすると、おはしょりが浮いたり脇がだらしなくなったりします。
- 歩幅は「いつもの半分」で
- 大股で歩くと裾がはだける原因に。内股気味に、すり足で歩くと着姿が崩れず、しとやかに見えます。
- 座るときは「浅め」が基本
- 背もたれに寄りかかると、豪華な帯結びが潰れてしまいます。椅子の半分くらいに腰掛け、背筋をピンと伸ばしましょう。
- 写真映え間違いなし!美しい立ち居振る舞い
「なんだか写真で見るとガッチリして見える…」そんなお悩みを解決するテクニックです。
足元: 両足を揃えるのではなく、片足を半歩引き、後ろの足の土踏まずに前の足のかかとをつけるようにします。つま先を少し内側に向けると、着物の裾がきれいにすぼまり、下半身がスッキリ見えます。
- 重心: 頭のてっぺんから吊るされているようなイメージで背筋を伸ばし、重心はやや後ろの足にかけます。
- 手元: 指先を揃えて、おへその下のあたりで軽く重ねます。肘を軽く体から離すと、振袖の袖のラインがふんわりと綺麗に流れます。
- 階段の昇り降り:袖と裾の「ダブルガード」
一番着崩れや汚れが起きやすいのが階段です。
- 袖の扱い: 両方の袖を重ねて左腕にかけます。これで袖が地面につくのを防げます。
- 裾の扱い: 右手で着物の端(上前)を少しだけ持ち上げます。この時、足首が見えすぎない程度に留めるのが上品に見えるコツです。
- 姿勢: 階段に対して少し斜めに立ち、一段ずつゆっくり昇り降りしましょう。
- 座り方:帯を潰さない、裾を広げない
椅子に座る時は「浅く」が鉄則です。
- 座る位置: 背もたれには絶対に寄りかかりません。帯結び(飾り)が潰れてしまうからです。椅子の半分くらいに腰をかけます。
- 袖の処理: 椅子に座ったら、両袖を重ねて膝の上に置くか、長い場合は二つ折りにして重ねます。床に袖がつかないよう注意しましょう。
- 足元: 足首を交差させず、膝をしっかりくっつけて揃えます。
振袖でも怖くない!お手洗いのスマートな手順とコツ
「振袖でお手洗いってどうすればいいの?」「着崩れが怖くて水分を控えている」というお声をよく耳にします。
でも、手順さえ知っておけば大丈夫!ポイントは「クリップ」と「逆の手順」です。
事前準備:これだけはバッグに入れておいて!
お手洗いに行く前に、以下のものを用意しておくと安心です。
- 着物用クリップ(または大きめの洗濯バサミ)2〜3個
- 袖や裾を留めるのに使います。
- ハンカチ(大判のもの)
- 手を洗う時、胸元に挟んで水跳ねをガードします。
ステップ1:長い「袖」をまとめる
一番に邪魔になるのが長いお袖です。
- 両方の袖を体の前で軽く結ぶか、両袖の端を重ねます。
- 重ねた袖を帯と帯締めの間に挟み込むか、クリップで帯にしっかり固定します。
- これで、袖が床についたり汚れたりする心配がなくなります。
ステップ2:裾を「一枚ずつ」めくり上げる
ここが一番のポイントです。一気にまくるのではなく、「層」を意識して順番にめくります。
- 一番上の「振袖(着物)」、その下の「長襦袢」、一番下の「肌着」の順に、一枚ずつ左右に分けて持ち上げます。
- 全部持ち上げたら、それらを丸ごと脇に抱え込むか、帯にクリップで留めてしまいます。
- イメージは「おくるみ」のように全体を包んでしまう感じです。
ステップ3:戻す時は「逆の手順」で丁寧に
用を足した後は、めくった時と逆の手順で、一枚ずつ丁寧に下ろしていきます。
- 「肌着」→「長襦袢」→「振袖」の順に。
- 最後に鏡を見て、おはしょり(帯の下の折り返し)がめくれていないか、裾がまっすぐ落ちているかを確認します。
もっと安心!プロからのアドバイス
- 手を洗う時は慎重に
袖を帯に挟んだままで手を洗うのが安全です。蛇口から水が跳ねやすいので、少し遠くに立って洗うようにしましょう。
- 「早め」に行くのが鉄則
振袖は脱ぎ着に時間がかかります。「まだ大丈夫」と思わず、余裕を持って早めに行くことが、焦りによる着崩れを防ぐ最大の秘訣です。
結び
最初は難しく感じるかもしれませんが、一度覚えてしまえば意外と簡単です。
「汚さないかな?」と不安になりすぎず、特別な一日を心ゆくまで楽しんでくださいね。
最後に、、、振袖の着付けが苦しくて着物が嫌になった、なんて声も聞くことがあります。振袖=着物=苦しい、辛いになってしまうのは、呉服屋としてはとても悲しい。振袖は、未婚の女性の第一礼装、格の高い着物となります。洋服でも、イブニングドレスなどは決して着ていて楽なものではないですよね。洋装でも和装でも、正装となると多少の着苦しさはあるのかもしれません。
振袖の着付けは、着崩れしない事を最優先にしているので、多少の苦しさはあるかもしれませんが、だからといって着物=苦しいもの、という事でもありません。
当店には振袖以外の着物も数多く揃えています。ぜひ振袖以外の着物も次の機会に見に来ていただけたらと思います。
最近の記事
- 【謹賀新年】店主より新年のご挨拶と、新春初売りのご案内
- 新年を晴れやかに迎えるために
- 【振袖トレンドを紐解く】老舗呉服店が教える「濃い色」振袖を自分らしく着こなす秘訣
- 【老舗の視点】振袖の「柄」に込められた意味とは?成人式で後悔しないための選び方
- 【早期が鍵】後悔しない振袖選びはいつから?葛西屋がお届けする最新準備ガイド
- 【速報】きくちいま×葛西屋の新作、発表間近!京都での会議を終えて
- 店内に、葛西屋の「蔵の記憶」を展示しました
- 【葛西屋店主の見聞録】世界のカバン博物館──「包む」ことの美と機能、その原点を訪ねて
- 【開催中!】夏の小物展で浴衣・夏着物を彩る涼やかアイテムのご紹介
- 【大発見!】蔵から出てきた「ライフアップ松戸」誌でタイムスリップ!
