この度、当店の蔵を整理していましたら、なんと懐かしい「ライフアップ松戸」という松戸の地域情報誌が出てきました!
地元の皆様にお見せしたところ、「懐かしい!」「面白い資料だ!」と大変好評で、ぜひブログにアップしてほしいとのお声を多数いただきましたので、皆様にもご紹介させていただきます。
この雑誌は、昭和の松戸の賑わいや人々の暮らしを垣間見ることができる貴重な一冊です。特に、昭和47年(1972年)の松戸市制施行20周年記念第6回松戸市民まつりの様子が掲載されており、当時の盛り上がりが伝わってきますね。延べ35,000人もの人々が訪れ、多くの若者が光が丘の広場に集まって楽しんでいた様子が写真とともに紹介されています。
誌面をめくると、当時の松戸の多彩な顔が見えてきます。
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住まいと暮らし
◦「2×4工法住宅&ホームサウナ」の広告があり、快適な住まいへの関心が高かったことが伺えます。
◦土地と建物に関する相談や、注文建築・公庫住宅、手造り住宅専門メーカーといった住宅関連の広告も複数掲載されています。
◦「新成みどり台高級住宅」の分譲情報もあり、当時の松戸の住宅事情がわかります。
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お店とサービス
◦松戸には、ブロンズ看板を手掛ける「足立ブロンズ」や、建設材部・室内装飾、広告などを扱う「イオク」、中古車コンサルタントの「豊生自動車」など、様々な業種の広告が掲載されています。
◦松戸観光株式会社は、会社・組合・商店会の団体旅行から家族連れまで、きめ細かいサービスを提供していたようです。
◦コンピュータ会計や税務会計事務所といった専門サービスも存在していました。
◦保険事務所の広告もあり、当時の市民生活に密着したサービスが提供されていたことがわかります。
◦パチンコホールが多数あり、松戸遊技業防犯組合が市民の健全な娯楽機関として発展を目指していたことも記されています。
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文化とエンターテイメント
◦松戸市民会館では、太田裕美さんや山田パンダさんのコンサートも開催されていました。
◦「街で見かけたのですが」「私の艶歌論」「松戸の珍談」松戸橋の歴史など、地元の興味深い話が紹介されています。
◦ゴルフが盛んだったようで、ゴルフコンペの開催やゴルフ用品専門店の広告も見られます。
◦「早朝野球」のような市民スポーツも楽しまれていました。
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グルメ
◦手打そばの「吉野」、美味しそうなうなぎ、そして和菓子の老舗「峰月」など、食に関する情報も豊富です。
◦「夜のプロムナード」と題されたページでは、カフェ、パブ、寿司、中華、洋食、スナックなど、多種多様な飲食店が紹介されており、当時の松戸の食文化の豊かさに驚かされます。
蔵から出てきたこの一冊は、まるでタイムカプセルのようです。当時の松戸の街の様子、人々の暮らしぶり、流行などが鮮やかに蘇り、私たち葛西屋呉服店も、この時代のお客様とどのように向き合っていたのか、改めて考えるきっかけとなりました。
これからも、この貴重な「ライフアップ松戸」誌から、皆さんに松戸の懐かしい風景や面白い発見を少しずつご紹介していきたいと思います。
ぜひ、皆さんもこの記事を読んで、当時の松戸に思いを馳せてみてください。何か思い出があれば、コメントで教えていただけると嬉しいです!