着物のお手入れをお任せいただく際に、「洗い張りを」とご依頼いただくこともございます。
「生き洗い」「丸洗い」のことを「洗い張り」と思って仰る方もいらっしゃるので、必ず確認させていただいております。
というのも、「生き洗い」と「洗い張り」ではお手入れの仕方が全く異なるのです!
「洗い張り」は仕立て上がっているお着物を一度解く加工になります。
一度解くメリットとしましては、仕立て上がっているお着物を仕立て直すことが出来ます。
全体的に汚れていたり年数の経っている着物でしたり、カビのひどいお着物は一度解いて洗った方が綺麗になります。
仕立て直す際にはサイズを変えることができますので、お母様のお着物をお嬢様がお召しになる場合や体型が変わってしまった場合にもお勧めです。
また、裏地に黄変やカビが発生して変色してしまっている場合には新しい裏地に変えて仕立て直すことも出来ます。
洗い張り自体は解き代を含めても1万円少々で出来ますが、仕立て直しは必ず必要ですのでどの場合にもお仕立代がかかります。
裏地を変更する場合には裏地の代金が必要となりますので、お値段はぐっとかかります。
着物によっては10万円ほど掛かることもございますので、新しいお着物の購入を検討される方もいらっしゃいます。
いずれにせよご相談いただけましたらお着物の状態も含めて見させていただきますので、是非一度お持ちいただけますと幸いです。
ちなみに「洗い張り」は溶剤ではなく水で行われます!
絹は水分に弱いので縮んでしまうのを防ぐために、両端を針で引っ張りながら大きなブラシで丁寧に洗っていきます。
引っ「張り」ながら「洗う」ので「洗い張り」!なのですね。
流しながら細かく洗って参りますので、スッキリします。
年数の経っている着物を洗い張りする場合、生地の幅や長さが伸びず思うようにサイズの変更が出来ないこともありますのでご注意くださいませ。
今回は「洗い張り」をご紹介いたしました。
これで大きなお手入れのご紹介は最後になりますが、着物の加工には様々ございます。
呉服専門店のお手入れですので丁寧に仕上げさせていただきます!見積もりだけでもお任せいただけますと幸いです♪
葛西屋呉服店
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