乾燥した生地を巻き取り、
型付けをしていきます。
手漉き和紙を柿渋で貼り合せ、
それに型彫りした型紙を使います。
これを木枠に貼り、
型台の上に広げた白生地の上に、
ヘラで防染糊をつけます。
つけたら、生地を屏風のように折り返していきます。
防染糊には、海草糊(クレー)、
まのり(餅粉と糠をあわせたもの)があります。
糊は、生地や染料の種類や、柄の細かさに応じた硬さの糊に、
水や石灰を加え調合します。
防染糊は、生地につけるとコシがあり、締まってきます。
逆に、水洗いするとすぐに落ちるという利点もあります。
防染糊は、その名の通り、
「染めるのを防ぐ」ためのもの。
つまり柄によって染めたくない部分に糊をつけて、
白い部分を守るのです。
もし、何色か同時に色を染める場合でも、
隣に染料がいかないように、
堰き止めておく役目も、防染糊にはあります。
染工所の作業をしている床には、
砂が敷き詰められています。
砂はクッションの役割をするのと、
糊でべたべたしないように、敷いているそうです。
かさいやブログ
葛西屋七代目当主が定期的にお送りする徒然日記
2008.05.15